Odoo 19.4 では、販売注文、購買注文、請求書で税込価格と税抜価格を切り替える操作が追加されました。これにより、選択は Webサイト設定や個別税の設定だけに依存するのではなく、取引伝票上で行えるようになります。 (Odoo 19.4 Release Notes)
個別の税は、伝票レベルの動作を上書きするよう設定できます。したがって、新しい切り替えは既存の税ルールを置き換えるものではなく、それらと併用されます。取引を確認する際は、伝票の選択と、適用される税に設定された上書きの両方を考慮する必要があります。 (Odoo 19.4 Release Notes)
新しい切り替えの対象範囲
確認されている対象範囲は、販売注文、購買注文、請求書です。そのため、この操作は顧客販売、仕入購買、請求処理のワークフローに関連します。リリース情報では、他の Odoo 画面にも同等の切り替えがあるとは確認されていないため、他の場所でも利用できると想定すべきではありません。 (Odoo 19.4 Release Notes)
この機能は、対応する伝票上の価格が税込か税抜かを決定します。Odoo の基盤となる税計算処理とは別です。Odoo は販売、購買、請求書、仕入請求書、POS の各明細に税を適用し、その後で税額と対応する会計仕訳を計算します。 (Odoo 19.4 Release Notes; Odoo 19.0 Docs: Accounting Taxes)
この違いにより、伝票レベルの価格処理と明細レベルの税計算が分かれます。注文や請求書でモードを選んでも、その明細に適用される税の設定は必要です。税の設定は、Odoo が計算する金額と作成する会計仕訳を引き続き決定します。 (Odoo 19.4 Release Notes; Odoo 19.0 Docs: Accounting Taxes)
個別の税が選択を上書きできる
Odoo 19.4 では、個別の税が伝票レベルの動作を上書きできます。ユーザーが伝票で税込価格または税抜価格を選択していても、特定の税の設定が優先される場合があります。そのため、画面上の伝票選択だけをテストすると、上書きによる別の結果を見落とす可能性があります。 (Odoo 19.4 Release Notes)
展開時のテストでは、関連する販売および購買ワークフローで使用する各税を確認する必要があります。各明細の税、伝票合計、最終的な会計処理を確認してください。これらの確認により、新しい伝票レベルの操作と、Odoo による明細税、税額、会計仕訳の既存計算との関係を検証できます。 (Odoo 19.4 Release Notes; Odoo 19.0 Docs: Accounting Taxes)
リリースノートでは上書きが利用可能であることは確認されていますが、提示された情報には、詳細な設定、既定値、優先順位は記載されていません。管理者は、手順を文書化したり、切り替え変更の責任者を割り当てたりする前に、導入済みの Odoo 19.4 環境でこれらの点を確認する必要があります。 (Odoo 19.4 Release Notes)
Webサイトの税表示は別管理のまま
Odoo の eCommerce における税表示は Webサイトごとに設定されます。そのため、Webサイトごとに税込表示または税抜表示を使い分けることができます。この Webサイト設定は、販売注文、購買注文、請求書で利用できる Odoo 19.4 の操作とは別です。 (Odoo 19.0 Docs: eCommerce Prices; Odoo 19.4 Release Notes)
取引伝票を税込価格または税抜価格に変更しても、Webサイト上の表示が変わるとは限りません。資料では、Webサイト設定がオンライン表示を管理し、Odoo 19.4 の機能は対応する取引伝票に適用される、と別々の操作として説明されています。 (Odoo 19.0 Docs: eCommerce Prices; Odoo 19.4 リリースノート)
この分離が重要になるのは、オンライン取引が販売注文や請求書に変わるときです。テストでは、Webサイト上で顧客に表示される価格と、最終的に生成される書類における表示および税計算を比較する必要があります。Webサイト上の表示だけでは、書類レベルの選択と税設定が正しいことは確認できません。 (Odoo 19.0 ドキュメント: eCommerce Prices; Odoo 19.4 リリースノート; Odoo 19.0 ドキュメント: Accounting Taxes)
B2B と B2C の Webサイト構成
Odoo の B2B および B2C のドキュメントでは、顧客アクセスと価格設定の挙動が実質的に異なる場合は、サイトを分けることが推奨されています。税の表示は Web サイトごとに設定されるため、サイトを分けることで、異なる顧客グループに対してオンライン上の税表示を変えられます。 (Odoo 19.0 ドキュメント: eCommerce B2b B2c; Odoo 19.0 ドキュメント: eCommerce Prices)
書類への切り替えによって、その Web サイト構成に関する考慮がなくなるわけではありません。これは販売注文、購買注文、請求書の価格設定を制御しますが、B2B と B2C の運用でオンラインのアクセスと価格設定の挙動が実質的に異なる場合、サイトを分けることが Odoo の文書化された方法のままです。 (Odoo 19.4 リリースノート; Odoo 19.0 ドキュメント: eCommerce B2b B2c)
消費者向けと取引先向けの両方に対応する事業では、各 Web サイトで価格をどう表示するか、また内部の取引書類で税を含めるかを別々に決める必要があります。これらの判断は一致する場合もありますが、機能する階層は異なります。書類レベルの設定は、必要な Web サイト構成とサイトごとの税表示を検討する代わりにはなりません。 (Odoo 19.4 リリースノート; Odoo 19.0 ドキュメント: eCommerce Prices; Odoo 19.0 ドキュメント: eCommerce B2b B2c)
展開前に確認すべきこと
まず、導入済みの Odoo 19.4 環境で、必要なすべての販売注文、購買注文、請求書のワークフローにこの制御が表示されることを確認してください。リリースノートでは対応する書類カテゴリが示されていますが、提供された情報には、アクセス権、画面上の配置、カスタマイズ済みフォームの調整が必要かどうかは記載されていません。 (Odoo 19.4 リリースノート)
次に、書類レベルの挙動を上書きするよう設定された税をすべて特定してください。使用される取引タイプごとに、それぞれをテストします。表示された単価や書類合計だけに頼らず、各明細に紐づく税額、計算結果、Odoo が生成する会計仕訳を確認してください。 (Odoo 19.4 リリースノート; Odoo 19.0 ドキュメント: Accounting Taxes)
第三に、各 Web サイトを個別に確認してください。Odoo は Web サイトごとに税表示を設定するため、1 つのサイトを検証しても別のサイトの設定が確認されたことにはなりません。B2B と B2C のサイトを分けている場合は、それぞれで意図した価格表示と顧客アクセスの挙動をテストしてください。 (Odoo 19.0 ドキュメント: eCommerce Prices; Odoo 19.0 ドキュメント: eCommerce B2b B2c)
第四に、Web サイトでの価格表示から関連する販売注文と請求書まで、取引の全体経路をテストしてください。購買については、購買注文と、適用される税設定の下での会計処理結果をテストします。これにより、Web サイトの表示、書類レベルの選択、Odoo の明細レベルの税計算の境界を確認できます。 (Odoo 19.4 リリースノート; Odoo 19.0 ドキュメント: eCommerce Prices; Odoo 19.0 ドキュメント: Accounting Taxes)
利用可能な情報の限界
提供された情報源では、新しい切り替え機能、その 3 つの対応書類カテゴリ、個別の税がそれを上書きできることが確認できます。ただし、既存書類の移行動作、アップグレード後の既定選択、ユーザー権限制御、ローカライズ固有の結果、カスタマイズ済みモジュールの扱いは示されていません。 (Odoo 19.4 リリースノート)
これらの点は、機能発表に基づく推測ではなく、実装テストが必要です。運用ワークフローでこのコントロールを使用する前に、組織は対象の Odoo 19.4 環境で、税金、Webサイト、取引書類、テンプレート、および会計結果を検証する必要があります。 (Odoo 19.4 リリースノート; Odoo 19.0 ドキュメント: eCommerce の価格; Odoo 19.0 ドキュメント: 会計の税金)
